借金玉さんの『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』がすごい

スポンサーリンク

こんにちは。ストラテラは相棒、ひがし(@misuzu_higashi)です。
突然ですが、ものすごい自己啓発本・仕事術の本に出会ってしまいました。

その名も『発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術』
アルファツイッタラーの借金玉(@syakkin_dama)さんが書いた初の著書です。

あまりおおっぴらには言っていませんが、私も発達障害傾向を持っており、毎朝毎晩服薬をしています。
フリーランスになってからは特に「何事も自分の力でやっていかねばならない」と強く感じ、先人の知恵に学ぼうと色々な自己啓発本や仕事術の本を読んできました。

ですが、どの本を読んでも仄かに感じていた違和感があったんですよね。
「それができれば苦労しねえよ!」

……自己啓発本の感想としてはよくあるものですが、その次元が他の人と違うんだ、という確かな感覚がありました。

では、どんなライフハックや仕事術が私の役に立つのか?

それは、自分の特性(ADHD・ASD傾向)に合わせたものでした。

発達障害について「諦める」ことで食っていく

  • パフォーマンスの波が異常。できる時とできない時が別人
  • 寝ればちゃんと仕事ができるってもんでもない
  • 自分の考えた通りにものが運ばないとそわそわして何も手に付かない
  • 衝動性が強く、思いついたことにすぐ取り組んでしまう
  • 短期記憶がクソで、一度閉じたウィンドウの情報は全部忘れてしまう

このような少し困った自分の特性について、発達障害を扱う本では以下の2つのどちらかの反応をしていると思います。

  1. 発達障害を活かして働くか。
  2. 発達障害を諦めて働くか。

借金玉さんのこの本は明らかに後者です。できないものはできない。

自分の特性を活かすことは理想だが、それだけじゃ食っていけないから、食っていくために我々発達障害者は具体的にどのように社会に溶け込んでいけばいいのか。そのためには、どんな思考回路が必要なのか。

当事者だからこその言い回しや文章の組み立て方。「ああ、わかる!」と涙を流しそうになった本は、本当に久しぶりでした。

借金玉流・4つのソリューション

この本から私が得た「食える人」になるためのソリューションをざっくり4つに分けておすそ分けします。

1. 自分はできない人だと認める

これは卑屈になれ!ということではありません。できない自分を責めることは何の解決にもならないということです。
また、自分を変えるよりも自分の置かれる環境や自分のやり方を変える方が容易いということ。今まで私たちの「これから気をつけます」という気持ちが何か私たちに変革をもたらしたことがあったでしょうか?

無理に意識変革で自分を定型発達に近づけていくよりも、個人個人のできること・できないことを把握し、自分はできないことはできない人なのだと認めるのが大事だということです。

2. 発達障害流ライフハックを駆使する

借金玉さんは「本質ボックス」という名の「なんでもボックス」を使っているそうです。
これはADHD特性ゆえに散らかっているものをとりあえずぶっこむためのボックス。
どこかになくてもここをひっくり返せばある、ということでなくしものの予防にもなります。ある程度は。借金玉さんは本質ボックスを3つ使用しており、読者にも3つを推奨しています。

  • 雑多なものを入れる大きな本質ボックス
  • 仕事に関係するものを入れる中くらいの本質ボックス
  • 貴重品を入れる小さな本質ボックス

私も似たようなことをしているのに気づきました。
私は私服で外に出ることが多いので服装やシーンに合わせてカバンを変えることが多いのですが、カバンからカバンへと物を移動させていたときは忘れ物やなくしものが異常に多く、カバン自体も散乱していました。

今は3COINSという雑貨屋さんで買った写真のバスケットに日々持ち歩くものを入れて毎日出し入れしています。

本質ボックス

出かけるバッグに入れるものは全部ここに入れています

その他にも、同じものを何枚も買ってなくすのに備える(靴下など)、部屋中の手の届く場所に必要なものを置いておく(私の場合はメガネ)等、非常に頷けるライフハックが多かったです。

発達障害をお持ちでご自身の特性に苦しんできた人は、ひょっとしたら同様のハックを自身で生み出しているかもしれません。それでも、ああ、同士がいるぞ!と思えるのはとても嬉しいものです。新しいライフハックが得られなかったとしても、ここには今まで我々が得られなかった共感があります。

3. 納得いかないことは部属の掟だと思う

突然ですが、私は挨拶が大嫌いです。
おはようございます、いただきます、ごちそうさま、こんにちは、こんばんは、おやすみなさい。
言ったところで何になるのでしょう?仕事がうまくいくのでしょうか?(※いくらしい)

でも、さすがにアラサー社会人です。挨拶は忘れない限りするようにしています。けれど、なぜ挨拶をしなくてはならないのかは既存の説明では全く納得がいきませんでした。

私は別に挨拶されなくてもいいし。
私は挨拶されたらむしろ返事をしなきゃいけないプレッシャーになるし。
というか、気が散るからむしろ挨拶しないでほしい。

でも、借金玉さんの一文を見て胸のわだかまりがストンと落ちました。これは現代社会という部族の掟なんだと。

自分だけの力で食っていく力がない私は、ある程度お社会様に順応するしかない。
クライアントが「ふつう」の方が多い私は、現代社会の掟に従うほかない。

「普通になりたい」。そういえば、私はずっとこう思ってきたじゃないか。
できるところだけでも周りに合わせることを覚えていって、それでなんとか食っていこう、やっていこう。

それが我々の生き抜く道なのです。

4. さっさと薬を飲む

発達障害特性を持っている人は睡眠障害を併発する人が非常に多いです。さて、どうすればいいでしょうか?
借金玉さんの回答は「さっさと病院で睡眠薬をもらえ」でした。すみません、めっちゃ笑いました。

もうその通りでしかない。精神科領域の医療も日々発展しています。処方薬でどうにかなるなら、どうにかするのが近道です。
コンサータ・ストラテラというADHD処方薬を服用した感想も詳しく書かれています。
(私はストラテラがとても自分に合っていましたが、借金玉さんはコンサータのほうがよかったようです

そして、大事なのが二次障害を併発しないように気をつけること・手遅れの場合はその治療や服薬もきちんとすること。
私はADHD由来かは分からないうつ病ですが、ADHDとうつ病のせいで自分の良いところが消えているなという実感は大いにあります。

発達障害を持って生まれてきてしまったことはどうしようもありません。二次障害、防いでいきましょう。

やっていきましょう

我々は社会に求められる普通のことが普通にできません。できないことが著しくできません。

人の何十倍も考えて、努力して、試行錯誤して、やっと人並み以下だったりします。

それでも我々には生きる権利があります。こうやって工夫したり学んでいくことを続けていくことによって、少しずつ発達していけばいいのではないでしょうか。
人より、ずっと遅くても。

借金玉さんの圧倒的な表現力、説得力で書かれたこの本は、現代社会で「やっていきたい」人にはぴったりです。
今日もこれからも、普通のことを普通じゃないくらい工夫して、

やっていきましょう。

スポンサーリンク

この記事をSNSでシェアする